現代心理学部を選んだ理由
学部別在学生インタビュー(大学案内2024)
2023/05/18
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
現代心理学部に所属する在学生にそれぞれの学科を選んだ理由などを聞きました。
現代心理学部心理学科4年次 牧島 海渡さん(長野県 飯田風越高等学校)
■おすすめの科目
「心理学実験実習1」では、毎週行う心理実験でのデータをもとに論文形式のレポートを作成します。特に印象に残っているのは「音源定位」という実験です。実験参加者に向けて円状にスピーカーを配置し、音源の位置を特定する能力を検討するというものですが、これも心理学の研究対象ということに驚きました。また同時に、日常の中で当たり前にできている処理がなぜ可能なのか、改めて考えてみる科学の面白さに気づき、その後の進路選択に大きく影響しました。
■研究テーマ
犬の画像とともに、ワンワンという音を流す場合と白色雑音を流す場合とでは、前者の方が、同一の画像を見た時に「以前この画像を見た」と判断できる割合が高いことが示されています。そのような視覚情報と聴覚情報の意味的一致性が記憶に与える影響について研究しています。私は心理学を学ぶうちに、記憶という機能が経験や知識を形成し、人間らしさを生み出していると考えるようになりました。また、さまざまな感覚器官に入力される情報を、より正確に知覚?認知ができるように統合して処理している、人間の「多感覚処理」にも関心があり、2つの機能を組み合わせた研究を行っています。
■学科の学びをとおして得たもの
他者の言動を客観的に捉える視点が身についたと思います。心理学で扱われる知見は、人間の心的機能を客観的に測定?評価しようと試みる中で蓄積されたもの。これらを自分で扱うことで、なぜこの人はそのような発言をするのか、なぜそのような行動を取るのかという観点から分析するようになったと思います。また、そうした知見を疑う視点も得られました。心理学は比較的歴史の浅い学問のため、これまでの研究が必ずしも信頼のおけるものではないと思います。そのような可能性を含んだ過去の知見を安易に信じることなく、自らの研究を行っていくため、疑い、吟味する視点で学ぶようになりました。
「心理学実験実習1」では、毎週行う心理実験でのデータをもとに論文形式のレポートを作成します。特に印象に残っているのは「音源定位」という実験です。実験参加者に向けて円状にスピーカーを配置し、音源の位置を特定する能力を検討するというものですが、これも心理学の研究対象ということに驚きました。また同時に、日常の中で当たり前にできている処理がなぜ可能なのか、改めて考えてみる科学の面白さに気づき、その後の進路選択に大きく影響しました。
■研究テーマ
犬の画像とともに、ワンワンという音を流す場合と白色雑音を流す場合とでは、前者の方が、同一の画像を見た時に「以前この画像を見た」と判断できる割合が高いことが示されています。そのような視覚情報と聴覚情報の意味的一致性が記憶に与える影響について研究しています。私は心理学を学ぶうちに、記憶という機能が経験や知識を形成し、人間らしさを生み出していると考えるようになりました。また、さまざまな感覚器官に入力される情報を、より正確に知覚?認知ができるように統合して処理している、人間の「多感覚処理」にも関心があり、2つの機能を組み合わせた研究を行っています。
■学科の学びをとおして得たもの
他者の言動を客観的に捉える視点が身についたと思います。心理学で扱われる知見は、人間の心的機能を客観的に測定?評価しようと試みる中で蓄積されたもの。これらを自分で扱うことで、なぜこの人はそのような発言をするのか、なぜそのような行動を取るのかという観点から分析するようになったと思います。また、そうした知見を疑う視点も得られました。心理学は比較的歴史の浅い学問のため、これまでの研究が必ずしも信頼のおけるものではないと思います。そのような可能性を含んだ過去の知見を安易に信じることなく、自らの研究を行っていくため、疑い、吟味する視点で学ぶようになりました。
現代心理学部映像身体学科4年次 髙崎 由衣さん(大阪府 清教学園高等学校)
■おすすめの科目
舞台芸術のプロデュース?キュレーションを学ぶ「身体系ワークショップ1」がおすすめです。身体系科目は、映像系と並ぶ学科科目の柱です。アーティストの活動に観客が関与し、日常や社会に変革を促すことを目的とした「ソーシャリー?エンゲイジド?アート」という芸術的実践の学びを軸に、「歴史的に記録されてこなかった女性の声を可視化し、記録する」という企画の実施案をグループで考えていきました。企画を具体的に検討していく中で、社会的な問題を自分事として考える視点を身につけることができたと思います。
■研究テーマ
私たちの身体は、知覚を介して世界と出合いながら、日々カメラが生み出す映像である機械映像を受け取っています。私は、そんな機械映像と身体の連関を学ぶ「映像身体学」のゼミに所属しています。文献などを手掛かりに、1冊の写真集についての意見交換や批評を行うグループワーク?プレゼンテーションなどをとおして、映像身体学を学ぶことの意義を模索しています。私自身の卒業論文では、以前から関心のあった「フィクション映像作品における現実表象とその意義」を探るべく、「震災」をテーマに取り組んでいます。
■学科での学びをとおして得たもの
対象を多角的かつ深く学ぶことができるようになりました。世の中にある問題の一つひとつには間接的に共通している部分があり、物事の本質を探ることで、いくつもの問題を考えられることに気づいたからです。例えば、ジェンダー?セクシュアリティの授業で学んだ「トラウマ」に関する考え方は、卒業論文で「震災」を取り上げる際にも重要な論点になっています。一見自分とは関係なく思われて興味が湧かなかったテーマの中にも、自分が感じている問題意識につながるヒントを見いだすことができ、より意欲的に学びに取り組めるようになりました。
舞台芸術のプロデュース?キュレーションを学ぶ「身体系ワークショップ1」がおすすめです。身体系科目は、映像系と並ぶ学科科目の柱です。アーティストの活動に観客が関与し、日常や社会に変革を促すことを目的とした「ソーシャリー?エンゲイジド?アート」という芸術的実践の学びを軸に、「歴史的に記録されてこなかった女性の声を可視化し、記録する」という企画の実施案をグループで考えていきました。企画を具体的に検討していく中で、社会的な問題を自分事として考える視点を身につけることができたと思います。
■研究テーマ
私たちの身体は、知覚を介して世界と出合いながら、日々カメラが生み出す映像である機械映像を受け取っています。私は、そんな機械映像と身体の連関を学ぶ「映像身体学」のゼミに所属しています。文献などを手掛かりに、1冊の写真集についての意見交換や批評を行うグループワーク?プレゼンテーションなどをとおして、映像身体学を学ぶことの意義を模索しています。私自身の卒業論文では、以前から関心のあった「フィクション映像作品における現実表象とその意義」を探るべく、「震災」をテーマに取り組んでいます。
■学科での学びをとおして得たもの
対象を多角的かつ深く学ぶことができるようになりました。世の中にある問題の一つひとつには間接的に共通している部分があり、物事の本質を探ることで、いくつもの問題を考えられることに気づいたからです。例えば、ジェンダー?セクシュアリティの授業で学んだ「トラウマ」に関する考え方は、卒業論文で「震災」を取り上げる際にも重要な論点になっています。一見自分とは関係なく思われて興味が湧かなかったテーマの中にも、自分が感じている問題意識につながるヒントを見いだすことができ、より意欲的に学びに取り組めるようになりました。
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